1063人が本棚に入れています
本棚に追加
/328ページ
「言わないと、お汁粉ふたつおごってもらいますよ!」
「わかったわかった。『総司の馬鹿が治りますように』っていったんだ。」
「もうっ!そんなことだろうと思いましたよ!」
「おいおい、歳!ほんとにそんなこと言ってきたのかよ・・・・。」
『本当だったらどうする?』と総司をいじめてみる。
またいつものように笑い声の響く、いつもの甘味屋。
暖簾を潜る俺達三人の背を追いかけるようにして、幾つもの優しい風が溶け合うように流れ込んできた。
――――― もし本当に神がいるというのなら、こんな日が、いつまでも続くように、と、そう願ってみようか・・・・
-END-
最初のコメントを投稿しよう!