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わたしはまさとを抱きしめ返した
なんだかまさとが、子どもみたいに
すごく小さく見えたから…
『…ありがとう。まさとも必ず幸せになれるよ…本当は優しい人だから。
わたしはもう側にはいられないけど…まさとが幸せになれるように願ってるから…』
ブー…ブー…ブー…
ポケットに入れたままの携帯のバイブが
ずっと響いていた
きっとたけるだ
『…電話。あいつだろ?出ろよ。もう大丈夫だから』
まさとはそう言って
わたしから離れると歩き出した
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