~回想シーン~

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カメラは絶えず俺達に向けられている。シャッターを切る音が幾度となく聞こえ、その瞬間瞬間の光景を刻んでいく。 俺は同い年くらいの男の子と、公園ではしゃいでいた。その子は金髪で、目は青色だった。 ふとカメラマンが目に入った。顔の大部分が隠れて表情がよく見えない。と、目があった瞬間にシャッターが切られた。カメラマンは空いた手の親指を立てて、俺達に見せる。男の子が笑った。暑い夏のとある日――。
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