第3話 ミサ、デートするⅡ

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「ごめんっ! 待った?」  ヒロはついさっきミサがしたように顔の前で手を合わせて謝った。 「…ぷんぷん」 「お、おこってる?」 「おこってないも~ん」 「でもぷんすかしてる…」 「してないから座ったら?」  そういいながらも、唇をとんがらせる振りをしてミサは椅子を指差した。 「はい」 「素直でよろしい」  ヒロは紅茶を頼む。待っている間に、ミサは早速本題を切り出した。 「んじゃ、まずは現状報告からお願い」
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