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思い起こせば高校生デビュー初日…
ピピピピピピ
『けんすけ~っ!!』
ピピピピピピ
ピピピピピピ
「・・・ってば。」ボソ
ピピピピピピ
『アンタいい加減に起きなさいよ!!』
ピピピピピピ
だから起きてるって…
バンっ!!
『もう起こさないからねっ!』
「だから起きてるって!」
「っつか勝手に部屋入るなって…」
ピピピピピピピ…
ひたすら鳴り続けるアラームを見ると…
やっべぇ!!
「オカン起こすの遅くねぇっ!!」
とついつい言うたら思いっきり近くにあった週刊漫画の角でどつかれた…
いってぇ…
なんてしてる場合ぢゃねぇ!!
基本目立つの好きだけど、高校生活初日から遅刻で目立つなんて…
マジない!!
朝飯食ってる時間もない!
だがしかし、育ち盛りの俺様にとって空腹は我慢し難いもの…
なので…
おそらくオカンがパートから帰って小腹が空いた時に食べるつもりで買って
流し台の下に隠してある菓子パンをくすねて
とりあえずダッシュ💨💨💨
学校までは電車もバスも乗る必要のない地元高校だから
徒歩で20分
走ってれば多分10分くらいでつくだろう☆
あの角を左に曲がればもうひたすら一直線で…
キキキキィィイ~っ!!
ドゴッ!
…いってぇ
「ドコみて走ってんだこらぁっ!!」
↑
明らかに俺が悪いんだけどね(苦笑)
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