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「なぁ、陸。」
「ん??どうかしたか??」
「俺って…そんなイケメンか??」
読んでいた雑誌から顔を上げ、目の前にいる友人謙マネージャーの安斉陸(アンザイリク)に問い掛けた。
手にある雑誌には、デカデカと自分の写真が載っている。
「そりゃー皆の王子様が何言ってんの??
ったくさーむかつくよね、お前がモテるとかさ。
しかも、女に!!」
そう言うと、陸は拗ねてしまった。
幼なじみで、ずっと一緒にいる陸。
もはや家族のような大切な存在だ。
「クスクス…悪かったな。
男前でさ。」
「本当だよ。
あーあ…俺が葵に負ける事になるなんてな。」
今陸が言った通り、俺の名前は新木葵。
俺は皆の王子様らしい。
記事を読んだから知ってる??
あぁ…この雑誌の事か。
言いたい放題書いてくれてるよね。
大体さ…[彼]って表記、嫌いなんだよね。
だって俺…
「お前女なのにさ、何で俺より男前なんだよっ!!」
………………。
陸…人がせっかく説明しようと思ってたのに。
後で半殺しだな。
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