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昔々あるところに働き者の蟻さんといつも遊んでばかりのキリギリスが住んでいました。
キリギリスは貴族の出身。
蟻は貧しい家庭で育ちました。
しかし二人は大の親友。
いつも一緒でした。
「なあ、蟻君」
「なんだい?キリギリス君?」
「今度家でパーティーやるんだけど来ないかい?」
「え・・・でも僕家の手伝いとかあるし、それにパーティーに着て行く衣装も無いよ」
「なぁに!君の家には僕から伝えるし衣装も僕が貸してあげるから!いいからおいで!」
蟻は少し迷いましたがパーティーに行きたくもあったし・・・親友であるキリギリスの言葉に拒否するする事も出来ません。
「解った!行くよ!」
「そうか!じゃ日時は・・・」
蟻は約束をして家に帰りました。
帰宅すると歳老いた母親が一人だけ。
他にも兄弟がいましたがみんな出ていってしまったのです。
「おや、お帰り」
「ただいま!母さん」
「お仕事は見つかったのかい?」
「・・・うん!安いけどやり甲斐のある仕事なんだよ!」
「ああ!よかったねぇ!それじゃ今日はお祝いしないと!」
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