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そんな静姉がなんで料理だけはプロ並に上手いのかというと、単純な話し、自分が美味いものを食べたいからなんだそうだ…。
神原静という人間は、見た感じ小柄で、俺よりも背が小さい。髪はストレートで腰上まで長くてツヤのある黒髪。本の読みすぎで視力が悪くて黒縁眼鏡を愛用してる。
笑うと八重歯がちらっと見える。端から見ると小さくて大人しそうな外見なんだが、その性格は極めて獰猛。(弟限定なのかね…?あれは?)
小学5年の頃ゴキブリを素手で掴んでトイレに流す姿に戦慄した記憶がある…。
あの人には多分、怖いものなんて存在しない……。
なんて考えていたら、気がついたら皿洗いが終わっていた。
居間のテレビを付けてソファーに座る。
時間は朝8時30。
特にすることがない日曜日。
ぼーっとテレビを見ながらお茶を飲んでいると、視界の端っこに小包が見えた。
あれか。親父の荷物。開けていいのかな? 暇と好奇心に導かれ、小包の中身を見てみる事にした。
「さて。今回はどんな珍品をお目にかかれるのかね~🎵」
本当は、さして期待もしていないのだが、気分を盛り上げるために楽しそうに包みを破っていく。
バリバリ…
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