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小包の包装紙を破くと古めかしい木箱が現れた。
はて?いつもなら親父の書き置きの手紙があるはずなんだが見当たらない…。
俺達あてじゃないのか?つーか、どこから送ってきたんだ?
送り状を見て見ると
配送先は神原陽介、つまり俺宛て。そして送り主の名前は………
……………なんだ?英語?いや、なんか違うような?
何かぐにゃぐにゃした…筆記体で書かれた文字。
つーかコレ、親父が送ったんじゃないっぽい。誰かの悪戯なのか、とも思うが…。もしくは詐欺の類か。
でも、まあ、なんとなく危険な物では無いように思えたのが不思議だった…。
「さ~て…、どうするか…。」
ひょっとしたら親父の悪戯なんじゃないかという考えもあって、ここは素直に中身を確認してみる事にした。
なに、食い物でもなさそうだし、何か問題が起きたら元に戻しとけばいいだけだ。
自分でもよく解らないが少し緊張してるらしい。
一呼吸して、箱に手をかけた。
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