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「裕太、調子はどうだ?」
ドアが開いて親父さんが入って来た。
「お、純も復帰したのか?2人共まだ無理しないようにな。」
優しい……
ある意味怖い……
「天会議事局はどうなんだい?」
親父さんはため息をついた。
「まあ……あそこまでやられるとな……まだしばらくはかかりそうだ。」
まあ……
あれだからな。
「被害を最小限にくい止められたと言ってもあれだけの人が消滅しちまった……」
親父さんは俺の肩を叩いた。
「おまえたちは良く頑張った……下界での事件も含め礼を言わせてくれ。」
こそばゆいな……
「ところで裕太。」
ほら……
ほらほらほらーっ!
「……」
親父さんは俺の肩を今度は2回叩いた。
「下界でも事件は未然に防いだ方がいいとは思わんか?裕太。」
そりゃ……わかってりゃ何の罪もない人たちが死ななくて済むさ。
「それができれば苦労しねーよ……」
親父さんは会議室の中を歩きながら話を続けた。
俺とレイと純はそれを見ていた。
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