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題名 未定
「ねぇ、もう任務は終わったんだから帰ろうよ…」
「そしたら誰があの子を助けるのさ!」
またこのパターンだ…
アリッサとパートナーになってからというもの週に1度は、こうしてトラブルに巻き込まれる。
「アリッサ声デカいって…」
よく見るとアリッサは、ナイフを突きつけられている子供を指差し、不謹慎にも頬を弛ませていた。
彼女が正義感が強いのも、身体能力がすごいのも認めてる。
「おっとごめん。っていうか早く行かない?黙って見ててもあの子は救えないぞっ」
ニコニコしてるその笑顔だってすごい輝いてる。
でも…
「ア、アリッサ…ちなみに聞くけど作戦とかないの…?」
「作戦?なんで?」
ほらね。
「この前は真っ直ぐ突っ込んで僕も君もお互い死にかけたのもう忘れたの…?」
「何言ってるのさ。ルッツも私も『今』生きてるじゃない」
アリッサはどうしようもないくらい純粋にバカなんだ…
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