第零章

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ここは魔術によって創られ、魔術によって支配されている国『蒼空の楽園Sky Paradise』と、人々によって創られ、人々によって支配されている国『大地の牢獄Gaia Prison』の二つに分かれている。 だが、この二つの国が戦争をする事はない。大地で生活している人々は誰しも『蒼空へと上がる事』を目標とし『魔術』や『商業』の腕を磨いているからだ。 蒼空の楽園で生活しているのは大地の牢獄から引き上げられた者だけではなく、蒼空の楽園で産まれた者は無条件で生活できる。 では何故、皆が皆『蒼空の楽園』へと上がりたがるのか。それは大地の牢獄にはドルーデ(魔物)という動物や植物が突然変異した怪物が蔓延っているからだ。 ドルーデは人間を襲い食糧としている。しかし、蒼空の楽園にはドルーデがいない。危険な大地で生活するよりも、安全で暮らしやすいとされている蒼空に行きたがるのは当然だろう。
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