銀色と零

付魔と魔女

"そうだ。なぜ安心なのか"

ゼロはしつこい…と思った。

思ってはいけないのに。

"フフ…しつこくて悪かったな…"

(…そうか。悪い悪い。で、安心した理由か…。俺は付魔などつけたくなかった)

そう聞いた魔女は一瞬息を飲んだ。

気づいたゼロだが、気づかないふりをした。

(で、だ。一応この本を攻略しなきゃいけない訳だ。大量の…な)

ゼロはギルドに全力を注いでいて、今まで付魔を考えた事もなかったし、まさか学校で習うとは思っていなかった。

だからこそ本全てを攻略するのは難しいのだ。

ちなみに本は全て応用ばかりであり、ランクは上級～最上級である。