272人が本棚に入れています
本棚に追加
/136ページ
「あのっ！」
結花が自転車を降りて頭を下げた。
「みなさんに不愉快な思いをさせてしまい申し訳ありませんっ！」
おいおい....
あの今井結花が俺たちに....俺たちみたいなのに....
「今井さんが悪いわけじゃねーよ。」
思った通りの事が口から出た。
「ほら、柏も謝れ。」
松本に促されて柏も決まりの悪そうな顔をした。
「ごめん今井さん、ちょっと言い過ぎた。」
広瀬がそんな柏の頭をひっぱたいて見せた。
「いてっ！」
「ごめんねー今井さん、こいつまだ日本に来て日が浅いから言葉がわかんないんだよ。」
俺たちの後ろで１年の富士見がプッと吹き出すとみんな笑い出した。
「あのー････」
大久保が意外な一言を吐いた。
「誰？」
学園のマドンナを知らねーのかよっ!?
「あっ大久保君ですね？マネージャーの今井結花です、よろしくお願いします。」
結花はまた頭を下げた。
「あっどうも初めまして....」
初めましてかよっ！
最初のコメントを投稿しよう！