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「よし、ランニングからなっ!昨日と同じでっ!」
俺は柔軟体操をしながらみんなに声をかけた。
河原の土手を走っていると後ろから普段あまり聞き慣れない声が聞こえてきた。
「ファイトっ!」
違う部か....
俺が無視して前を見ていると1年の高橋が変な声を出した。
「あああっ!キャプテーンっ!」
何だよ....
走りながら全員が振り向くと、そこには自転車に乗った今井結花がいた。
「今井....」
可愛いとかそういう感情よりも....
何でここにいる?
そっちだった。
俺が立ち止まると全員同じように止まり、肩で息をしながら今井結花を見ていた。
え?
大久保の息が上がってない....
これにも驚いた。
結花が追いついた。
笑顔満開だ。
「今井さん、どうしたの?」
松本も不思議そうに見ていた。
何よりあの50人がいない....
「ランニングに出る所を見たから....邪魔ですか?」
いや、そういう事じゃなくて。
「親衛隊をほっといていいのかい?」
柏....おまえ家で何かあったのかよっ!?
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