エピローグ

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『……まあ、いいだろう。好きにしろ』 『ありがとうございます』 彼女は主に対して、腰を深く折り、最敬礼をした。 『行け』 『はい』 主にそう言われ、メアは礼をした姿勢のまま姿を消した。 『……』 零は、黒い玉座に、一人座り込む。 そして一つ、鼻から息を()いた。 メア。零に伺候する、主の従順な眷属。 しかしその過去は、虚空間に属する者としては、極めて異色と言えるようなものだった。
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