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Sacrifice ー身代わり人形ー

小説 ホラー・オカルト

Sacrifice ー身代わり人形ー

言綺 氷露

(6)

あたしはお化けに、お母さんを殺された。

完結

208ページ

更新:2016/08/05

説明

 ※素敵な表紙絵は蟄龍さま[リンク][リンク]に頂きました!

 ※双葉社ライト文芸賞[リンク]中間発表突破致しました。本当にありがとうございます!





 霊異。
 そう呼ばれるモノを、あたしは見てきた。 

 人ならざるモノ。闇に巣くうモノ。

 それは生物と呼ぶには余りに死に体で、非生物と呼ぶには余りに生き生きとしていた。

 あたしが己の特異さに気付いたのはかなり遅かった。

 それまであたしは、下半身の無い人間や走る人体模型や、喋る絵画を普通だと思っていたし、檻の中にいるパンダなんかよりずっと、街中の顔のない人の方が面白いと思っていた。

 まぁ結局、一番面白いのはあたしだった訳ですが。

 なんて、皮肉です。

 
 ここであたしが語るのは、人形の話。
 髪が伸びる、古びた人形の話。人形に彩られた、人と人との繋がりの話。

 オカルトと呼ぶには余りにリアルに引っ張られ、リアルと呼ぶにはオカルトに染まり過ぎた、中途半端な、骨董無稽な……おっと、荒唐無稽な物語。

 怖いもの見たさに頁をめくるのは、おすすめしません。

 怪談というには余りに温く、美談というには少し濁った、そんなお噺。


 それで良ければ、止めません。
 ですが、くれぐれも途中で読むのをやめるようなことが、有りませんよう。

 中途半端は、霊異の領分なれば。




※2016年3月30日公開

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