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大滝タクミ(旧:タッくん)さん [「七色」へのレビュー]
2017/1/11
僭越ながらレビューさせて頂きます。

突然の出会いに意気投合する三人。まるで青春の1ページを見ているように感じました。
それから想像する事は、あの頃は良かったと思う自分です。

しかし、そんな事は無いと気付かせてくれます。
勝手に枠にはまり、出来ないと思ってしまうのが人の悪い癖。
そう、いつだって行動は起こせます。新しい出会い、新しい場所はいつだってそこにあります。それが社会人であれ、子持ちであれ、定年した後でさえも……

キラキラと輝いた、とても面白い作品でした。

先ずは構成力。テンポが良く、ストレスを感じることなく読み進められます。それでいて深い部分を忘れず、坂巻になって多くを考え、感じる事が出来る様になっていました。

続いて表現力。いつの間にか3人と一緒にいる。そんな描写が頭の中に浮かび上がります。仕事の事を考え、電車に乗り、普段できない海での様々な体験。
まるで本当に、遊びに出掛けたと錯覚するほどでした。

そして魅力的なキャラクター。三人がそれぞれの魅力を持ち、知らずに心惹かれている読者も多い事でしょう。開放的な優月に、冷静な神長、そして底抜けの優しさを秘めている坂巻。特に坂巻が、前作からの優月と神長を際立たせています。

夏の風を感じる、暖かさに包まれた物語。
次の休日。何処かへ出かけてみよう。
そう思わせてくれる、爽やかな元気をくれる秀逸な作品です!
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