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山盛さん [「幸福の蟲貴族」へのレビュー]
2017/2/19
元来昆虫は、昆虫であるだけで忌み嫌われがちですが、本作品では6種以外の昆虫が絶滅したと言う舞台設定が有り、この設定が登場人物と読者の両方を、キーアイテムの第7昆虫エキゾチカへと無理無く誘導しています。作中劇のアニメが登場人物達に影響を与え、作品全体に独特なフレーバーが加わっているのも魅力です。

また、エキゾチカによって余りにも出来過ぎた事が幾度と無く起こりますが、逆に不幸の利子の概念が読者を納得させ、ドラマチックな展開の土壌にさえなっていますし、幸運が後の不幸をちらつかせるので、緩急をつける上で大いに機能しています。嫌でも飼育者は集まるし、単純な内容もさることながら、作者は設定、アイデアの段階で面白くなる物を持ってくるなあ…といつも思わされます。

余談ですが、前編でビトウが国の機関の者と言っていたのは嘘だったんでしょうか?あと、ゾイとショーンがちょっとだけ可哀想です。決して善人では無いですが、汚れ役とか損な役回りだと感じました。
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