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高橋鈍さん [「スリーデイズアクター」へのレビュー]
2017/7/13
作品読ませていただきました。
ポイントポイントでの地の文の情感表現が印象的です。
野球でいうところの「勝負球」として、どうぞ育て上げていってください。

構成と作品戦略について。
まず一人称体裁とすべきか、三人称とすべきか。
ここは熟慮を要するところですね。
三人称の場合は、例外もありますが、佳純と匡、二人の心情が読者にオープンであることになります。
一人称(おそらく佳純のそれでしょう)は、佳純から見ての主観世界なので、
匡の内心は描けない。
佳純の内心に特化して、匡に振り回されつつも惹かれていく、そういうテーマであるならば、これは一人称の選択が好ましいようにも思います。
その時には匡の内心をどう描くかに、一工夫、アイディアが必要になってきますね。
(真正面からでは描けないはずです)

構成について、演劇が背景にあることなどをどうやって描写していくかや、
佳純の心情変化を積み重ねるうえでエピソードの吟味や数(段階)は十分だったか。
歌でいうところの主旋律は出来上がっていますが、伴奏やアレンジメントの方はどうか。
おそらくは、匡への好意というメインルートに伴って、演劇の楽しさや、自分の成長の実感といった要素も、随伴して湧いてくるように思います。
シメの先生の独白を生かすために、冒頭に先生の布石を打っておく(佳純にはよくわからないけれど演劇への情熱や執着、友への思いのようなものを匂わせるといった)ことも、構成上有効でしょう。

結末を結んだ自分の作品は、自分にとって無上の財産です。
ここからたくさんの宝物を引き出してください。
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