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短編『多重人格』

小説 ホラー・オカルト

短編『多重人格』

夕凪 もぐら

(1)

皆様にはこの小説が何に見えますか?

完結

15ページ

更新:2010/06/08

説明

他サイトからの仮移植作品。

題材としてはタブーだけど評判良かったからアップします。

もしも……
これはもしもの話です。
貴方がこれと同じ体験をしたら
人になんて話しますか?

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作品レビュー

84g
84gさん
【作品】短編『多重人格』についてのレビュー

ネタバレ

 各ページごとの見せ場造りの高い意識と、読者を置いてきぼりにしがちな時間軸の転換でもストレスなく読者を導く技量にセンスを感じました。

 ただ、気になるところも多々。
 例えば、便利屋の存在。彼はどのタイミングで生じたのでしょう。
 母の前では彼は出ていない(と母は認識していた)、日常生活は妻の人格が担当していたはず、ならば便利屋はなんのために必要な人格か? なんのための便利屋か。
 読み取れる可能性は多々ありますが、主人公にとって福音であることを信じたいですね。
 惜しむらくは、作劇上のご都合主義な狂言回しにも見えてしまうこと。
 何か明確なヒントの提示があっても良いかもしれません。

 また、主人公の一人称でありながら、妻が魅力的に見えない構造はいささかの違和感を感じます。
 一人称なので主人公というフィルターを通している文であるはずですが、文章からは諦めと不満が終始滲み出し、ラストシーンで提示される愛、への結合が弱いかと。

 また、主人公夫妻の娘さんのリアクションがステレオタイプ。何か工夫は欲しいです。
 一緒に暮らしている間、娘さんは何も感じ取っていなかった? 主人公が隠し通した? ならば、そのイビツさは出しても良いかと。

 いくつかの疑問の根本としての理由は『作者さんの思考停止のタイミング』かなと。
 多分、作者さんの中で『娘さんは首を絞められるシーンの小道具』で、それ以上を考えてない。
 例えばですが、生肉の異食をしても即入院とは考えにくく、その間の空気を感じ取っているのではないでしょうか。
 祖父母と父の間にある軋轢であったり、そういうものを感じている子の行動として描写される何かは無いでしょうか。


 それと似たような作り込みの甘さのようなものが妻の母や医療描写、多重人格の解釈など、細かいところで小さな違和感を連鎖させている。
 ミスではないが工夫の余地はある、が、個人的には5~10個くらい。
 楽しませていただきましたが、更に、は有りそうでした。


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2017/09/19 17:17
コメント(1)

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