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やさしくふれてね

小説 恋愛

やさしくふれてね

凱旋門

触れ合わない手と手。唇と、唇。秘密を持った、彼女のことを知りたい。

休載中

13ページ

更新:2010/11/18

説明

 高校二年生の春──
 彼女ができた。初めての彼女だ。
 僕、柳井愁兵衛と彼女、透山妹花は付き合いはじめて一ヶ月。
 順調にやってきたつもりだ。
 僕が笑えば彼女も笑う、僕の悲しみを彼女は自分のことのように一緒になって悲しんでくれる。
 このままずっと付き合っていく、それをもう考えている。
 でも、ひとつだけ彼女に頼めるのならば──手を繋ぎたい。
 僕がそれを口にすると彼女はきまって話題を逸らそうとしたりする。
 一度だけ、それを追求すると
「……ごめん、それだけは、どうしてもダメなの」
 と言われた以来、そのことにはもう追求しないようにした。
 君にどんな理由があるのかは分からない。
 けどね、それができたら、一緒にいくあの帰り道は、きっともっと楽しいだろうと思うんだ。
 それに、提案を拒むとき、妹花は照れ、羞恥するけど同時に、泣きそうなくらい、そのきらめくまつ毛の長い瞳を、うるませているじゃないか。
僕は妹花がその秘密を打ち明けてくれるまで、待つと決めた。理由のことを僕は甘く考えているかもしれない。けれど、いつか、きっと、話してほしい。
 その理由を受け止めてみせるから。

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