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トライアングルギャンブル

小説 恋愛

トライアングルギャンブル

ナナ色のユキ

それは最初で最後の恋のギャンブル、終止愚かで不毛な争い

完結

32ページ

更新:2012/05/11

説明

それは僕が、まだ世間を知らない無垢な頃にあった出来事。

突然隣に越してきた家族、その中の一人娘。

彼女は常に笑顔を絶やさない子で、その評判はご近所中で常々話題となるほど。

当初の僕は、そんな彼女へ強い憧れを抱いていた。

なぜなら当時の僕は、おとなしい子として有名だったから。

彼女の姿は、実にきらびやかに輝いていたな。

だが、突然やって来た家族は忽然と消えていた。

後に親から聞くと、都心へ越したとか。

非常に残念だった。

だからこそ、それからの僕の心には常に彼女の笑顔が存在し、それは僕の引っ込み思案だった性格を綺麗に矯正してくれた。

───そして時は流れ、高校となって初の夏休み。

ぐうたら過ごしていると、また突然隣に家族連れが越してきた。

しかも、どんな運命だったのか。

彼らは、幼き頃に忽然と姿を消してしまったあの家族だった。

またあの子に会える。

非常に高揚した気持ちで、挨拶がてら呼び出してみた。

「……誰?」

「どうも、隣の折井の息子です。笑夏さんにお会いしたいんですが」

「……わたしに、何か?」

「……え?」

その少女は、昔のあの姿とは似ても似つかないほど──




───無表情だった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

※ナナ色のユキ三周年目突入記念アンケート実施中[リンク]

2012.4/3―4/12
制作、執筆

2012.4/12―
絶賛公開中

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