冬の蝉

戦後日本に生きた、母と娘の話です。親の責任というものを問うてみました。

ティタコン

9分 (4,914文字)

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あらすじ

戦後、夏子は母と二人で暮らしていた。 母は胡弓の名手であったが、決して夏に弾くことはなかった。 しんしんと雪が降り積もる冬にだけ、曲を奏でた。 「夏子。夏の蝉はただの蝉。なれど、他の蝉は、狂いの蝉な

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