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ドメスティック・エマージェンシー

小説 ホラー

ドメスティック・エマージェンシー

中釜 あゆむ

(5)

私は家族を憎んでいる。

完結

231ページ

更新:2018/02/04

説明

たった一つ、親に愛されるために生きてきた。
いつか有能な弟じゃなく、私を見てくれると信じて[イイコ]を演じてきたのに。


「なあ、お前。俺と殺しやらへんか?」


殺人鬼からの誘い、愛情が憎しみに変わり……[イイコ]の私は、捨てた。

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作品レビュー

栄妙子
栄妙子さん
【作品】ドメスティック・エマージェンシーについてのレビュー

ネタバレ

[イイコ]でいる辛さ、愛情のない両親への憎しみ、そして両親の支配からの脱却と成長。
思春期の少年少女にとって重要なテーマがしっかりと描けていて驚きました。

雨が降る様子やリスカの場面等、詩を思わせるような文章で書かれていて、非常に印象的でした。

最初から最後まで読んでみて、不思議に思った事はゼロの存在です。
実在を疑いたくなるような登場の仕方をしてきた割に、車を運転して遠くのアパートで一人暮らししていた場面を読んだ時「前半はどうやって主人公の所へ行っていたのだろう?」と不思議に思いました。

もうひとつ不思議だったのは、ゼロが主人公の弟有馬を殺さなかった理由です。
動機は理解できましたが、どうして有馬だけは殺さなかったのか、殺人の法則がわかりませんでした。
警察の話では、ゼロは連続殺人鬼の筈なので、私には不自然に感じました。

そういった小さな謎は残りますが、逆に幻想的な存在だったゼロが、現実に絶望したひとりの少年へ変化し、成長した主人公の言葉で現実を知る過程は、この作品のテーマを暗示しているようです。

葵が言っていた『感情は無限の宇宙』というセリフも大変良かったと思います。

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2013/06/27 17:04
コメント(3)

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