このページのリンクアドレス

エブリスタ

この作品は1年以上更新されていません。

「アムリタ。」

小説

「アムリタ。」

由良 由良

虚ろな眼差しで。か細い指先で。どうやら彼女は、正真正銘、天使のようだった。

休載中

2ページ

更新:2015/06/07

説明

 

 *-+--*-**--*+*--**-*--+-*


 


 *-+--*-**--*+*--**-*--+-*


 傷付けられたら、誰だって泣くだろう。


 その涙にどれほどの価値があるのか、あたしには分からないけれど、少なくとも彼女の涙には、何やら不思議な魅力があるらしい。ありとあらゆる体液が『売り物』になってしまうその華奢な天使は、紛れもなく、あたしの友達だ。


 傷付けられる事で生きようとする人。
 傷付けられる事を避けようとする人。


 どっちが正しいとか、そんなの決められないけど、あたしは、彼女の生き方を変えてあげたいと思っていた。ずっと、ずぅっと昔から、おそらくあたしは、彼女の友達だったのだろう。でなければ、これから死んでしまうかもしれない彼女の為に、覚悟を決めるなんて到底出来なかった。


 あたしは漫画の主人公じゃない。ただの女子高生。少しやさぐれてるだけの、普通の、どこにでもいるただの子供。正義感だけで何かをどうこう出来るわけない。それなのに、どうして、夢見ちゃうんだろうな。あたしが彼女を救えるなんて、どうしてそんな無責任な空想を描けるんだろう。


 今にも砕けそうな、硝子細工みたいなあたしの友達。蜜月涙依(みづきるい)。


 面倒くさがりでがさつなあたし、相馬瑞穂(そうまみずほ)。


 どうせ報われない運命なら、あんたを連れてどこか遠くに逃げてみたいな、なんて考える。誰も知らない、あたしとあんたしかいない世界へ、ガラじゃないけど、手でも繋ぎながら、どこまでも―――。


制作:由良 由良 著、

 

この作品のタグ

作品レビュー

レビューがありません
最初のレビューを書こう!

由良 由良さんのその他の作品

この作品が入っているマイリスト

登録されているマイリストはありません

この作品の参加イベント

参加しているイベントはありません