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老婆は万聖節の夜に黒猫の夢を見るか

小説

老婆は万聖節の夜に黒猫の夢を見るか

優輝

(4)

あわサー秋イベ用

完結

21ページ

更新:2014/10/31

説明

サークル『あわ踊り☆夏イベ』[リンク]秋イベ用作品
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※表紙から作成する5~15ページ短編
※10月31日(金) 0:00より本編公開解禁


コロニーJ[リンク]メンバー
・宮内ライム様[リンク]
 ☆タグ縛りからの表紙作成を担当されてます
 ☆タグ⇒毛並・老婆・鋏
・ラ式蹴球様[リンク]
 ☆この作品のタイトルはラ式様より授かりました
 ☆同じ宮内様の表紙で執筆されるラ式様のブック⇒[リンク]
・優輝(僕です←)

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作品レビュー

岡田朔
岡田朔さん
【作品】老婆は万聖節の夜に黒猫の夢を見るかについてのレビュー

ネタバレ

再々々々読になります。
複雑な感情が混ざり合い、楽しかった、面白かった、泣けた、感動したとかそういう言葉で表せる話ではない――――と言ってしまうと面白くないのか、泣けないのかと思われるかもしれないですが、そういう事ではないのです。そんな軽々しくレビューをさらさら書ける話ではないという意味です。
短編でありながら、パンパンに空気を入れて今にも割れそうな風船のように伝えたい事が詰まっているようなそんな感じを受けました。

入れ子のように三層構造になったこの話は、アイルランド編<拓と小説家の母編<実際の私と母編となっているのですが、まず一つ一つの話がとても深く重く、どれも親子の関係(特に母と息子)を描いています。

個人的には最も好きなのがアイルランド編で、魔女狩りの行われたあの時代の恐怖で歪んでしまった人間たちとそこから離れた森の中で暮らす老婆を中心としたミステリアスな物語が、まるでハイファンタジーの映画を見ているような霧でもかかったような雰囲気の中描かれています。これだけでも短編として成り立つほどのクオリティーが素晴らしいです。

拓ことたっくん編では、アイルランド編を読み聴かせる先の短い小説家の母と小さな息子の姿が描かれていますが、失った命である娘の存在を葛藤しながらも受け入れていく母親の姿がとてもリアルでした。

実際の私と母親編では、全てが小説であったけれど部分的に現実とリンクしている部分が浮き彫りになり、母と娘が過去を受け入れ許しあい未来へと進み始めるというまるでノンフィクションのような雰囲気で書かれた物語となっていて、特に印象深いです。

子どもと親という関係で、親は子どもをどう守るのか。どうするのが正しいのか。非常に考えさせられました。


秋イベにご参加頂きありがとうございました。
誰でも読めるとは扱う内容的に言えないですが、優輝さんらしい何かを投げかける問題作だと思います。是非、子どもを持つ母親やもう子離れした母親世代の方に読んでほしい作品です。

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2014/12/08 02:35
コメント(2)

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