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ホモ女

小説 青春

ホモ女

四畳半の隅

自分の性癖が良くわからない

完結

19ページ

更新:2015/05/21

説明

「もう嫌だ」

つぶやいた言葉が雲間に消えて、広がる青空に諦めが湧いてくる。
そんな日常に終わりがほしくて、金網の間から下界をのぞき込めば、存外に近い母なる地表が早くおいでと手招きをしていた。

ここから飛んだら、気分が良いだろう。
たった十数メートルの高さなのだから、死にはしない。後悔する程度の怪我をするだけだ。

「嫌になっちゃったよ。死にたい」

まずはフェンスを上れば良いのかな。
ああ、スカート邪魔だ。

金網を握りしめる。
力の無い手では、それを引きちぎることもできない。せいぜい、形が少し変わるだけ。

「ねえ、何してるの?」

悲壮感に浸っていたら、声がした。
余りにも透明な、憎たらしいくらいに青い空色の声が。

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