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2~月光は夜闇を照らす~

小説

存在証明のアポトーシス

2~月光は夜闇を照らす~

けんちょん

誰かの為に生きる事は、自分を捨てる事と同義なのでしょうか?

完結

240ページ

更新:2016/02/09

説明

存在証明のアポトーシスシリーズ
1章:[リンク]稲穂は黄昏に揺れて
2章:月光は夜闇を照らす
3章:[リンク]暁に春の雪は芽吹き
【※本作品は2章になります】
素敵な表紙は装丁師の未架佐さん[リンク]の提供です。

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黎明に瞬く閃光。轟く爆発音。遅れて大きな振動。

狂気に塗れた思想を謳う集団に浸食されてしまう日本都市西地区。

その集団は、俺達が暮らすノア東エリアにも魔の手を伸ばした。

『己の人生を結実させる為に部員一同で協力しあう』
そんな理念を掲げて活動する部活、終活部が下した決断は――。

「生きる事以外の思考は、生活するに事欠かない環境じゃないと出来ないだろ」

――抗戦だった。

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人の未来も過去も全否定する現象、消滅<ロスト>。
神だか管理者だかが送ってくる予告状が届いてから一ヶ月後、世界と人の記憶から文字通り消えてしまう。
かつて栄華を極めた人類は消滅<ロスト>によって、滅びを待つのみとなった。

地球の外へ逃れようとした者は無警告で即刻抹消され、反乱分子は根刮ぎ消息を絶った。
要人が消え、徐々に狂い出した社会構造は機能を失い、人々は困惑し、絶望し、足掻き、争い、疲弊し、やがて仮初だけれど平穏を手に入れる。

日本都市、通称ノア。
そこは生きる事に事欠かない楽園のような街。
けれども、やがて訪れる消滅<ロスト>を待つだけの街だった。
懸命に生きて、なのにいずれ消える為だけに過ごす平穏。

俺は、思う。

それはなんだか「家畜」みたいだな、と。

俺の消滅までに残された時間はあと21日。

それまでに俺は、何かこの人生に生まれた事以外の意味を見出せるだろうか。

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