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薔薇の騎士

小説 SF

薔薇の騎士

黒猫三番

やはり卿とは、相対する方がいい

完結

3ページ

更新:2015/08/12

説明

地表から人が消えた。
それは新たな菌類の蹂躙によるものではなく、天体の気まぐれな裁火によるものでもなく、それは、紛れもなく彼らの鉄火に依るものであり、彼ら自身が望んだ果ての行く末であった。

絶大な諦念を抱きながら、また、闘争から逃げおおせたことである種の安堵を抱えながら、人類は地下へと逃避した。だが、地下への逃亡を果たしながら地上で構築した権力の古城を、自ら手放せない愚者も少なからずいた。彼らは誰よりも早く地下世界に飛び込むと、地上に私兵を放流した。〈騎士〉と呼ばれる機械人形を携えて、私兵は主君の栄誉の残骸を護るため、闘争を、大闘争を重ねた。

半世紀の時を経て、戦う意味さえ見失った頃、私兵達は地上に二の大勢力と無数の小勢力を作り出した。
〈皇国〉と〈自由条約連合〉

人類が地下へと〈昇り〉、地上にも幾ばくかの冷静さが戻りだしたTP74(終末期74年)。

主の手繰り糸を失った機械人形達は、自らの足で立ち上がり、自らの手で自らの依る部を、つまり、新たな闘争の理由を作り出すことに成功した。

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