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右目を食われる男たち

小説 ホラー・オカルト

右目を食われる男たち

鈴木智博

(1)

二人の男子高校生が、男ばかりを殺して右目をえぐるカズマの恐怖に立ち向かう。

完結

370ページ

更新:2017/08/12

説明

カズマの生態

一 カズマは男しか殺さない。女は殺されない。 
二 カズマは男の右目を抉る。左目は抉らない。
 
追記
現時点においてカズマの詳しい生い立ち、犯行動機は不明。
カズマは人の姿をしているが、人間ではない可能性がある。

都内各地で、男ばかりが殺され、右目がえぐり取られるという猟奇事件が相次いでいた。
都内にある秀郷高校でも、同様の手口で二人の生徒が殺されてしまう。
そのことをきっかけに、同校の新聞部に所属する満と正樹は、事件の取材を開始する。

2017年2月10日 公開
2017年3月28日 完結

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作品レビュー

快紗瑠@「短ホラ」以外は年内更新休止
快紗瑠@「短ホラ」以外は年内更新休止さん
【作品】カズマについてのレビュー

ネタバレ

百人斬へのご参加。
誠にありがとうございました。
読了致しましたので、早速レビューさせて頂きます。

完全無敵の猟奇殺人鬼であるカズマ。
彼の目的は?
彼が男だけを狙う理由は?
彼の魔の手から逃れるには?
続々と出て来る謎や恐怖がテンポよく出て来て、最後まで楽しまさせて頂きました。

読み始めは、13日の金曜日やエルム街の悪夢、ハロウィンといったハリウッドの中でも有名な「殺人鬼」達や、綾辻行人の「殺人鬼」のようなものを想像していたもですが、読めば読む程、そこにはJapaneseホラーの神髄である、「おどろおどろしさ」と「恨」が含まれていて、ザラつくような嫌な気配が常に漂い、背筋がゾクゾクとさせられました。

全体を通して感じたことは、「トラウマ」という軸から、負のエネルギーへと変わってしまったカズマと、それでも尚、真っ当に生きようと正のエネルギーに満ち溢れた満との対比、そして、カズマの心の変化というものが中心だったように思います。

人間、誰しもがトラウマなり心の傷を背負って生きているもの。
その中で、自分がどう生きるのか。
それを考えさせてくれるような作品で、単なるホラーではなく、ある種、ヒューマンドラマのような一面も感じさせて頂きました。

素敵な物語をありがとうございました。



追伸

平景政といえば、上杉謙信の祖先。
右目を失っても奮闘した彼は、彼の顏に足をおいて矢を抜こうとした仲間に対し、「足で顔を踏むとは何事だ」と叱責するほどの、強靭な精神と凛とした態度を持つ人であり、目の神様としても奉られていたりするので、言い伝えとは別の観点から景政を使われていたことも、面白味を増していたと思います。
(とはいえ、上杉謙信が好きな私としては、やはり、景政に関しても、男気溢れ、その後も色々な業績を残したという伝説を信じたいものですが)

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2016/05/29 16:17
コメント(5)

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