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微笑み姫

小説 詩・童話・絵本

短編小説集「みねうち」

微笑み姫

峯みると

(5)

 微笑み姫は微笑みます。辛くても、痛くても――

完結

13ページ

更新:2016/03/07

説明

 微笑むことでしか生きてゆけない微笑み姫は、心の底から笑える日を迎えることが出来るのでしょうか? カラスに導かれるままの道を選んだ微笑み姫の運命は――?

【大人向け童話イベント「お姫様が登場するお話」[リンク]参加作品】
 主催:ひろちん様[リンク]
 協力:金子@里見拓様[リンク]

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作品レビュー

金子@里見拓
金子@里見拓さん
【作品】微笑み姫についてのレビュー

ネタバレ


大人向け童話イベント「お姫さまが登場するお話」
[リンク]

こちらのイベントの宣伝も兼ねたレビューをさせていただきます^ ^

ネタバレを含みますので、もしよろしければ、作品を読んだ後に、こちらのレビューを読んでいただけると嬉しいです。

さて、本作ですが、
なんとイベント内で、別の方が執筆された同タイトルの作品が開催初日に投稿されていたので、すごく馴染み深いタイトルでした。
(偶然とのことですが、真似したとか思ってる人は絶対いないはず。投稿の際には気が付かれていたそうですから、変えずにそのまま投稿した潔さ、素晴らしいと思います!)

が、しかし。
内容として、別の方の書かれた微笑み姫は、
笑い姫が微笑み姫になる話。
(こちらも非常にためになる良い作品でした^ ^)

に、対して。
本作はまさに真逆の、
微笑み姫が笑い姫になる話!!!

同じタイトルでこれだけ逆構成のストーリーが読めたことは、このイベントで楽しかったことの一つになりました^ ^

私が一番好きだったのはやはりラストシーンの、「次こそは……!」

この一言で、鳩が幾度もカラスと対峙し、そして『負かされ続けている(けれど不屈の精神で立ち向かっていく)』ということがハッキリとわかります。

人は愚かなもので、その良心はなかなか、邪心には敵わないものです。大人になるにつれて、人はそれを思い知らされてしまう。

けれど、悪の勝利という大人向けの展開で、逆に正しいものが際立ち、教訓のある童話になっていると感じました^ ^


ここからは作者様へ。

今回、イベント参加作品へのレビューは、ただ褒めるだけにならないように気をつけています^ ^

この作品で私がもう少し欲しいと思ったのは、姫への『良心からの語りかけ』でした。

文字数のこともあるかもしれないのですが、邪心からの呼びかけしか描かれていなかったので、良心なら姫に何と語りかけていたのかは、非常に気になるところです。

もちろん、気になる=もっと読みたい、でもありますから、作品としては十分に成功していると思います^ ^

この度は、読ませていただき、本当にありがとうございました!

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2016/03/12 15:32
コメント
ひろちん
ひろちんさん
【作品】微笑み姫についてのレビュー

ネタバレ

国民も王様も、求めていたのは姫の「微笑み」。

「微笑み姫」と呼ばれているけれど、本当のところは「姫の微笑み」。
むしろ、「微笑み」だけ。


カラスが飛び立ったあと、テラスに落ちていた白い鳩。力尽きた良心。

その白い鳩の目には涙。

この時の微笑み姫は、やはり微笑んでいたのでしょうか。

直接描写されていない部分ですが、想像すると何とも恐ろしい場面です。


王様が、死ぬ直前まで自分の娘のことを「微笑み姫」と呼んでいたのも印象的でした。
そして、血に染まる空に響く「笑い声」。

笑い声を出した時点で、微笑み姫は「微笑み姫」じゃなくなってるわけで。

国民が求めていたのは、姫の「微笑み」。

その「微笑み」を失ってしまった「姫」には、何が残るのでしょうか。

それは、その後のカラスと鳩の会話にある通りで。

ここで残酷なのは、カラスのみならず、鳩まで飛び去ってしまうこと。

本当に何も残らない……。

でも、何も残らなかったことに姫が気付けたなら……。


この物語のその先に、王子さまが現れることを願いつつ、レビューを終えたいと思います。


この度は童話イベントへのご参加、本当にありがとうございました。

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2016/03/12 15:09
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