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ASHAHIッ!スーパーTRY

小説 青春

ASHAHIッ!スーパーTRY

みつお 真 東京23区絶滅1 発売中

(6)

辛口爽快! ドライなドラマ!

完結

20ページ

更新:2016/10/04

説明

今年52歳を迎える朝日源五郎は、南薩サンフライヤーズの現役プロ野球選手。
引退試合の9回裏。
攻撃は南薩サンフライヤーズ。
対戦相手は東京大魔神軍!通称魔人軍!
2対2同点。満塁! ここでサンフライヤーズ監督 与野武蔵(32歳)は代打で朝日を起用する。
ピッチャーはルーキー前園(25歳)
さあ!どうなる!
てか、どーする朝日っ!

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作品レビュー

ももたろう
ももたろうさん
【作品】ASHAHIッ!スーパーTRYについてのレビュー

ネタバレ

面白かったですね。
まず、題名に引かれますね。何かをもじっているのはすぐに分かりますが、出だしが居酒屋さんということで、「おー、ビールか」、そして野球中継。見事な組み合わせに「おーこれはどうなっていくんだろうと」すぐに引き込まれました。

そうですか、‘魔人軍’ですか。
昔、「○人軍は永久に不潔ですって」という垂れ幕を掲げた野球ファンがおりましたけど、この居酒屋の店主が野球嫌いというのがまたいいですね。

友だちのお父さんで床屋さんをしている人がいて、実は阪神ファンなのですが、お客さんには巨人軍ファンが多く、商売上話を合わせなければならないことが辛く、阪神の得点シーンに思わず声をあげてしまうのだが、悟られないかといつも心配しているそうです。

場面が変わって、タクシーの乗客と運転手のやり取りになる。とても巧妙な展開にほれぼれする。
この女性客は、きっとそうなんだろうなと読者に気付かせてはいるが、その落としどころがものすごく気が利いている。

‘あーそうなのか、やっぱりな’とほろっとさせる人情味、ぼろぼろ泣くというほどではないが、とても胸を打つ泣かせどころを用意してありました。

居酒屋、野球場、タクシーと一見何も関係ないように見えるが、そのどれもが互いの存在を意識しているかのように物語が流れていくのが、読んでいる人を引き付ける。

早期退職してタクシーの運転手になった高村さん、この娘さんに会って仕事のやる気が出たんじゃないかなと思います。

大変楽しい、実はほろっとさせるとてもいいお話でした。


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2016/10/02 11:30
コメント(5)
伊崎けんたろう a.k.a 13kid
伊崎けんたろう a.k.a 13kidさん
【作品】ASHAHIッ!スーパーTRYについてのレビュー

ネタバレ

ペナントレースが終わってから、このレビューをじっくりと書きたかった。
野球物って、やっぱり好きな人にはたまらないんですよね。
イメージしやすい、誰と誰がモデルか推測しやすい、
昔は特に誰が誰でって話題が繋がりやすかった。
今年は特にカープが優勝したので僕は機嫌がいい!(個人的見解)

プロ野球選手は華やかに見えて実際相当シビアな世界。
今年も夢半ばにバットやグローブを置く選手は数多くいます。
52まで続けた朝日はそれだけで奇跡です。プロとして大往生です。
かたや高村のように会社から早期退職を促され独立をしたが、
人生迷走して、ラジオの先の「願わくば自分にも」という活力を、
カクテルライトに映る朝日の一発にどうか、と願掛け。
新橋の居酒屋の中では朝日の引退試合で大騒ぎ。
タクシーの女性客との会話の最中、女性っていうのはどうしてこう野球に疎いんだか、
何だかこうしっくりこないよなあなんて高村の調子と同調しつつ、
実況を読み流していくと、事態は急変。

朝日の引退劇は2ストライク1ボールからの1球で、唐突に幕を閉じます。

女性客の正体が実は…という展開、
そしてその後の畳み掛け方が落ち着いていて、
特に女性客の心理描写の変化、
タクシーに乗っているときのちょっとした機敏、
「客」としての姿と「娘」としての姿、
この心の機敏が作品に潤いを感じさせてくれました。
唯唯野球オンリーだと、こうはならなかった部分がそこにあるんじゃないかな、と感じてます。

この先の高村にどんな「朝日」が立ち昇っていくのか、
幸せが望外こういうことだと知った彼の、
ゆったりとした余韻がすこぶる居心地のいい作品です。

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2016/10/01 02:17
コメント(2)

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