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約束

小説 恋愛

約束

浅果好宗

(9)

超妄想コンテスト参加作品

完結

7ページ

更新:2016/10/20

説明


その約束は長く守られた。


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作品レビュー

ももたろう
ももたろうさん
【作品】約束についてのレビュー

ネタバレ

約束って何だろう。
「明日も遊ぼうね」って、小さい頃お友だちとした約束。「ずーっとお友だちでいようね」、誰にでもそんな約束があるだろう。それはきっと楽しみを約束するものである。

でもこの話にある約束は、どうしようもできない悲しい思いを含んでいる。
将来に向かって悲しみを約束することになるかもしれない、こんな約束があっていいのだろうか?

忘れてしまいたい、できればあんな約束などしなければ良かった。いや違うな、あんな約束をしなければいけない日があったことを忘れることはできまい。

別の男性と結婚して、その旦那はもとよりやがて生まれた子供たちからも認めてもらえるような幸せな日々。
やさしさあふれた家族に囲まれ、幸せをつかんだ時、その幸せが本物であった証しにようやく彼を開放してやれる日が来たのだろうか。

約束を守って生きた何十年は彼への忠誠心ではなく、彼に自分だけ幸せになってしまっていいのだろうかという自問自答の日々ではなかったのだろうか?
彼を開放する日は、本当は自分が解放された日に他ならない気がする。

もちろん彼への愛が嘘ということはないだろう。

天国の彼も、彼女を縛ってきた重い約束から解き放たれたことを想い、本当に満ち足りた心の安らぎを得ることができたのかもしれない。
それは、彼女が約束を守ってくれた日々の重さと同じであったことだろう。

心温まる素晴らしい物語ではありましたが、一方で深いやるせなさを感じる物語でした。

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2016/10/22 09:25
コメント(2)

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