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なまえのないかいぶつ

小説 詩・童話・絵本

短編小説集「みねうち」

なまえのないかいぶつ

峯みると

(4)

 そのアンドロイドは、かつて人類を滅亡の淵にまで追いやったものでした――

完結

10ページ

更新:2016/11/11

説明

 その男は、アンドロイドを愛していました。
 もはや、手遅れだったのです――

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作品レビュー

金子@里見拓
金子@里見拓さん
【作品】短編小説集「みねうち」についてのレビュー

ネタバレ

童話イベントから来ました^ ^

(ここから先にはラストシーンの本文引用などのネタバレがあります。短編作品ですので、未読の方はぜひ、本編をお読みになってから、このレビューを覗いてください^ ^





本作は、童話というジャンルであることを考えると、かなり読みごたえのある大人向きの文章で語られていると感じました^ ^

個人的に、読みながら興味を持ったのは二人の警官キャラクターです。

アンドロイドが存在する世界観が語られ、
容姿の優れた警官と、逞しい警官という描写が出てきたとき……

私はもう、『彼らは人間ではなくアンドロイドなのではないか?』
という疑問から離れられなくなりました。

そして進む物語……。
女アンドロイドに与えられたプログラム。

このあたりを読んでからは、

二人の警官は、『〝自由〟を与えるプログラム』によって、すでに誰かから自由を与えられた『アンドロイドだった人間』なのではないか?

などと妄想し……笑

ところがラストシーンで、下記のようにあります。

『美しい警官の鞄には、何軒ものお店を回って選んだ、最愛の子供へのプレゼントが入っていました』

むむむ……

『最愛の人』ではなく『最愛の子供』……

ということは……

①警官は子供を作れた=警官は元から人間

②警官は子供を作れた=警官は元アンドロイドだが子供をつくれるようになった

③警官は子供を作れた=警官は元アンドロイドで子供は作れず、実は彼の子供は、最愛の子供という役目の、子供型アンドロイド

などと、色々楽しく妄想を繰り広げました^ ^

しかし、
警官がもともと人間であろうがなかろうが、

『人間でいたいなら』
という最後の言葉にもあるように、
『人間であり続けるためにはどうしたらいいか』
ということを考えるのが、この作品の醍醐味かなと思いました。

────

そんなこと全然考えてもいなかった!
という、著者さまの声が聞こえるようですが笑

楽しく読ませていただきました。
ありがとうございましたー!

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2016/11/10 20:27
コメント(2)

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