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押し花の記憶

小説 恋愛 純愛

Destiny Loveシリーズ

押し花の記憶

大和撫子

(4)

あら、懐かしいねぇ。このお花はね、あの人が初めて私を花に例えてくれた時にね…

完結

16ページ

更新:2017/10/11

コメント:※妄想コンテスト「アルバム」優秀作品に選ばれました※でもねぇ、あの人はとにかくモテたし、他に好きな女性がいたんだよ…。

説明

夏休みのある日、母方の祖母の家に遊びに来ていた眞田やよいは、
屋根裏部屋でアルバムを見つける。

そこには、写真よりも押し花の方が多く貼られていて…

祖母、梅ヶ枝三千代は懐かしそうに話しはじめた。

それは、夫泰隆にまつわるお話で…。

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作品レビュー

二瀬幸三郎
二瀬幸三郎さん
【作品】Destiny Loveシリーズについてのレビュー

ネタバレ

二瀬幸三郎です。

拝読いたしました。
明治と昭和に挟まれた、短くも浪漫あふれる大正時代の恋物語を、祖母と祖父の思い出として、それを孫が聞き手となる形で物語る、心温まるストーリーです。

手の届かなかった〈思い人〉から離れることが出来ず、それ故、親の決めた婚約者に情を掛けるが出来ない夫、泰隆……
単純に女好きというわけではなく、好きな人と添い遂げられない悔しさの捌け口として、浮気に走ったのでしょうか……時代とは家、これはこれで〈女の敵〉なんですけど……
自棄になり、何人もの女の間をふらふらと迷うそんな夫の姿を、飛ぶ蝶に喩えながらも、嫉妬心を露わにすることなく、堪え忍ぶどころか、幼き頃より慕い続ける三千代……
その思いを押し花と共に、そっとアルバムにしまい込む。それでも、僅かな希望として、自らも蝶として、夫の側に寄り添わせながら……
夫が身を寄せる女達を花に例えながらも、敢えて自身を[動けない]花とせず、[飛び回る蝶]にしたのは、「夫が何処に行っても、自分は着いて、寄り添い続ける」という決意の表われと感じました。
現代の価値観ではあり得ないし、認めるべきではないとは思いますが、当時なら、〈妻(おんな)の鑑〉と云われるのでしょうか……
しかし、そんな彼女だからこそ、最後には泰隆もその魅力に気付いたのでしょう。

それを詩的な表現で、美しく書かれております。
センスも素晴らしい……
自身の執筆も忘れて読んでおりました♪

これからも、執筆、頑張ってくださいです♪
それでは

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2017/08/22 10:24
コメント(1)

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