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フィルム1945   妄想コンテスト「アルバム」応募用作品

小説 歴史・時代

フィルム1945   妄想コンテスト「アルバム」応募用作品

夏目真生夜(ナツメ マキヤ)

(20)

2017年8月15日、72年前のフィルムが見つかる。凍った哺乳瓶に手紙とともに詰められて

完結

21ページ

更新:2017/08/22

コメント:多くの方のコメントやレビューを受けて、修正しました。この作品が少しでも多くの方に届きますように。

説明

イメージBGM:「ギルド」 / バンプオブチキン
表紙は、九日一さまからのご提供です。ありがとうございます。
[リンク]

~注意~
太平洋戦争を題材にしていますが、完全なフィクション作品です。
作品中に出てくる写真および杉本健作氏も実在しません。
資料をもとに、作者が創作した世界であることをご理解いただけますよう、
よろしくお願い申し上げます。

主な参考資料
森村誠一 『悪魔の飽食 新版』
五木寛之『凍河』
映画『黒い太陽七三一 戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌』
西野瑠美子 『731部隊のはなし』
青木冨貴子 『731 石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く』
常石敬一 『七三一部隊 生物兵器犯罪の真実』
常石敬一 『医学者たちの組織犯罪―関東軍第七三一部隊』
常石敬一 『戦場の疫学』
常石敬一 『謀略のクロスロード 帝銀事件捜査と731部隊』
篠塚良雄、高柳美知子『日本にも戦争があった 731部隊元少年隊員の告白
ほかアウシュビッツ、ホロ・コースト関連の書籍及び、インターネットでの記事資料。

何よりも、1945年当時のお話を聞かせてくださった方々に、深くお礼申し上げます。

2017年8月22日 真生麻稀哉(シンノウ マキヤ)

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作品レビュー

二瀬幸三郎
二瀬幸三郎さん
【作品】フィルム1945   妄想コンテスト「アルバム」応募用作品についてのレビュー

ネタバレ

二瀬幸三郎です。

イベント[リンク]から拝読させていただきました。
ページを開き、〈731〉の数字を目の当たりにしたとき、久しく忘れていた感情を思い出しました。
それは〈憤り〉……
かつて、ドキュメント番組などで取り上げられ、その存在を知った〈731部隊〉……
〈登戸研究所〉と並び、今では多く語られることのない、太平洋戦争(大東亜戦争)の暗部……
この〈フィルム1945〉は、登場人物こそフィクションとして書かれておりますが、著者の多大なリサーチ(大量の資料検索、聞き込みなど)により裏打ちされた、真実味のある内容になっていると感じられます。
そして、一見、なんの装飾もない、淡々とした文章……全ページ読了に差ほど時間の掛からない内容……
それがかえって、著者が語りたいことがストレートに伝わり、深いメッセージとして心に浸透しております。

今の自分は、所謂〈右〉でも〈左〉でもないつもりですが、安直に[戦争反対]を唱えるつもりもありませんし、かつての戦争を一方的に避難する気もありません。

しかし、いや、だからこそ、〈負〉の面から目を背けてはいけないと感じております。
戦争は綺麗事で出来るものではありません。
勝つためには、非道なこともしなければならない場合もあります。
それでも、〈越えてはならない一線〉はやはりあると思います。

そして、〈731部隊〉はその一線を越えてしまった存在です。
しかも、戦後はその責任を取ることもなく、(一説ですが)そのデータを敵国であった米国に売り渡すことで戦犯から逃れたという有様です。

世情、戦争は外交の一つと捕らえ、肯定的に見ようとする者たちが出てきておりますが、そう言った人々こそ、戦争を綺麗事で語り、その暗部を示すことはありません。
無論、こちらにその気がなくとも、攻め込まれれば立ち向かわなければなりませんが、それでも、この〈731部隊〉を始め、先の戦争に於ける過ちを繰り返してはならないと思います。

この〈フィルム1945〉は、そんな気持ちを久しぶりに思い出させてくれました。
ありがとうございます。

願わくば、武器を振るう戦いが、架空、空想の物語だけの世界になることを祈りつつ。

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12時間前
コメント
haori
haoriさん
【作品】フィルム1945   妄想コンテスト「アルバム」応募用作品についてのレビュー

ネタバレ

夏目さん、初めまして(^ ^) この度はイベントへのご参加ありがとうございます(*'ω'*)

731。この数字が意味するものについて、詳しいことは知りませんでしたが、ぼんやりとした知識はありました。そして今回、拝読の機会をいただきました本作で、まさかここまでのことをしていたとは――と驚きました。

正直、写真が語ることについて、私が言えることはありません。こちらがこんなことがあったのかと感じることはありましたが、それを敢えて文にしてレビューにする必要はない気がします。沢山の素晴らしいレビューもあることですし、申しわけありませんが、私のレビューではそこは割愛させていただきます。

さて、それではここからは少し気になったことを。些細なことで、私以外の方が気にすることはないのでは、と思うことですので、そのつもりでお読みいただけますと幸いです。
ひとつ。フィルムが哺乳瓶に入れられていたこと。最後まで拝読するとその理由はわかる気もするのですが、どこかに明確に示しても良かった気がしました。それから哺乳瓶がなくなって家族は探したりしなかったのかな? と、そんな疑問もおぼえました。それから、割と見つかりやすいところにあったので、そのときまで見つからなかったのが少し疑問でした。
ひとつ。これは誰の目で語られた話だったのか。写真のことに触れている内容で、明らかに誰かの目で見て、その人物の言葉で語られている感じの描写があったので、語っているのは一体誰なのだろう? そう思いました。
以上です。

写真について書くことを省いたために、気になる点が目立ってしまいましたが、先に書きましたが、それは些細なこと。素晴らしいお話だったと思います。

改めまして、この度はイベントにご参加いただきありがとうございました(*'ω'*)

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2017/12/09 22:21
コメント(1)

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