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瞳がうるうるとおっさんを攻める

小説 恋愛

瞳がうるうるとおっさんを攻める

大場忠三

リーマン抜けのバイトおやじと貧困美少女ヤンキーの物語

完結

67ページ

更新:2017/08/18

コメント:タイトルがラノベ風なのは生存競争のため… 中身はごくクラシックな黄昏小説です。

説明

 サラリーマン生活から抜けた主人公のバイトは深夜のガソリンスタンド監視。
 世渡り下手のおかげで話題の富裕定年族にもなれず、淡々と、かつ細々とバイト生活を送っていた。
 ただひたすら無事に半日を過ごし、家に帰ってビールを飲んで寝ることだけを楽しみにし、しかしストレスのないこの生活は、それはそれでサラリーマン生活に比べて悪いものではなかった。

 ある雨の夜、敷地内にじっと佇む不審者が侵入しているのを発見。 それは謎の貧困美少女ヤンキーだった。
 彼女は時々夜や早朝のスタンドに来るようになり、主人公もそれを楽しみにするようになっていた。 それは娘以上の歳が離れた恋心とは少し違う、どちらかというと彼女とのあれこれを通じて自分の過去と向き合う、時に少し苦い心の渦の巻き戻しのようなものだったかも知れない。

 残念なことに、彼女のせっかくの美貌も意外な(?)頭の良さも、典型的なヤンキー系貧困家庭故に、未来に向けての希望を持つことができなかった。
 主人公はそれが気になったが、さりとてポンと救いの手を差し伸べるような甲斐性があるわけでもなく、せめて高校だけは行くように説得を試みていた。
 そんな夏の終わり頃、彼女の継父は人として踏み外してはならない行動を起こし、彼女をパニック状態に追い込む。

 主人公は、ヒーローなんてものには大概あとでしっぺ返しがくると信じているひねくれ者だが、せめてこれくらいならまだ跳べる、と彼女を乗せて朝の街をスクーターで疾走する。
 幸い、当面の危機は収まり、うまくゆけば彼女の進学もなんとかなりそうな兆しを確認したが、同時にそれは主人公と娘の別れでもあった。
 しかし主人公は、それに対して悲嘆にくれるほど若くもなく、むしろ少しでも娘の役に立てたことが彼を満足させた。

 ところが、やはり世の中はそんなヒーローを許してはくれない。 泥酔した娘の父親がたまたま非番だったスタンドを深夜に襲撃し、警察を巻き込む大騒動が起こってしまった。
 それがきっかけで主人公はこのバイトを退職し、次はレンタカーの回送業と言うバイトを選んだ。 この仕事は時にかなり遠いところまで行くことがあるのだが、そこでふと見た一瞬の風景が彼を混乱させる。

 謝辞:表紙に埋め込んでいる少女イラストは桃香さん作。ありがとうございました。

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