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パペットのように      後編 夏が嫌いじゃ

小説 ヒューマンドラマ

パペットのように   後編 夏が嫌いじゃ

吉原秀明

「ミスター・アシハラ。今年もロンドンへようこそ」ジェフ・ワルドは・・・

完結

124ページ

更新:2018/05/24

コメント:ロンドンのボートショーで体験した事が、この作品をこのような形で書き上げる大きなモティーフになっています。

説明

幼い日から馴染んだ遠縁の京子との幸せな結婚生活が、俊夫の破滅を急ぐ生き方の故に破綻を来しかける。幼い日の追憶の中の京子の姿への憧れと、父の死で俊夫の人生が反転した、その時以前の自分の“時”を取り戻そうとする無意識の衝動が俊夫の深層心理の中で微妙に交錯する。その衝動に突き動かされている彼の生きるモチベーションが次第に明らかになって行く。このまま自分が手足纏になっては何時かお互いに憎しみ合うことになるのではと京子は俊夫に別居を申し入れる。品川駅頭での哀切な別れ・・・俊夫にとってもう失われるものは何もない。
遂にジェフは最後の交渉に日本にやって来て、あからさまの俊夫の会社の五十一パーセントの株を要求する。しかし、俊夫は微笑みを浮かべたまま、頑としてその要求を受け付けない。
子飼いのエンジニアー池永の昼夜を分かたぬ努力、そして、母親の看病を終えて戻って来た京子の献身的な協力でソナーの開発が実を結び始め、会社の行方に希望の光が射しかけた頃、最後に訪れたマイアミのボートショウから戻った俊夫はエコノミー症候群を発症して倒れる。
母親と同じように言葉を失い、発音もままならぬまま、僕は夏が嫌いじゃ、夏休みが・・・と呪文のように繰り返す俊夫・・・そして最後の謎の言葉は・・・

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