このページのリンクアドレス

エブリスタ
悪のメソッド

小説 現代ファンタジー

悪のメソッド

いも

(2)

己が誇りに忠誠を。

完結

150ページ

更新:2017/12/27

コメント:ジャンル応援キャンペーン ファンタジー「魔法」 に参加してみたく書きました。

説明

 時を支配する悪魔。そう呼ばれていた奴が死んだ。
 ここはギャングが支配する街、アルヴァジーレ。そこで渦巻くは暴力。陰謀。麻薬に女。彼らのお友達となり腐敗した警察も、まあ何とか機能してる。
 なら、最も逆らってはいけない相手はギャング達? いい線だが少し惜しい。――アルヴァジーレ西区に店を構える、便利屋には手を出すな。
 ようこそ。
 魔法と弾丸が飛び交う街に。

 締め切りまでに一から考えて一本書くって超大変ですね。しいたけになりそう。
 普段ならガチガチにプロットを組んでから小説書くんですけれど、小説とプロットを同時に書いてる感じって言いますか。
 銃と魔法とおっさんと、ギャングとバイオレンスが入り混じる、何かそんな感じのファンタジーです。

 2017.8/21 執筆開始 2017.10/14 エブリスタさん掲載 2017.10/23 完結

この作品のタグ

作品レビュー

猫熊太郎
猫熊太郎さん
【作品】悪のメソッドについてのレビュー

ネタバレ


 物語の佳境からが熱い……! かなり好みの作品でした。


 近代的な世界に魔法や悪魔等を組み込みつつダーティな雰囲気でそれを補ってストーリーは進んでいく様は、程よい酩酊感を与えてくれるよう。
 この手のジャンルは「取り敢えず混ぜとけ」的な短慮が多いですが、この作品は設定がしっかり練られているのでのっけから世界にどっぷり浸れます。

 何より魅力なのは、キャラクター像でしょう。

 軟派な伊達男といった風のブラスコと、ドギツイ割にその人情味が見え隠れしているテニっちゃん。この二人のコンビが良い味です。
 そして、雪村アベラルド。この男の人間性――その『生き様』や『覚悟』が憎いくらいカッコイイです。
 こういう腹底に一つの”モノ”を宿してるキャラってのは堪りませんぜぇ。

 そんな彼らの内面をきっちりと滲ませてくれるおかげで、ストーリー山場での”ドラマ”が本当に素晴らしい仕上がりになってます。

 また劇場でのシーンは、その持っていき方も中々に秀逸。
 切り札は最後の最後まで取っておく――これがちゃんと出来てる作品って意外と少ない。チート能力を安易に最初からブッパしてたら、盛り上がりもメリハリもあったもんじゃない。
 これら構成の妙も見事。


 褒めてばっかだとおべっかと勘違いされるという妙チキな信条故、少しばかりダメ出しも。


 気になったのは、章内で一人称と三人称を区切らずにいるため、視点誘導の収拾がつかなくなってる箇所ですね。
 作者さんの他の作品でも見受けられる癖ですが、今作に於いては特にテニアと謎の少女の口調が被ってるせいで「あれ? 今これどっちの心理描写?」という風に戸惑ってしまう部分が多々でした。

 視点をキャラ毎に制限した一人称の描写はその心理を訴えるのには強いですが、法則やらの世界設定――その補足をふまえれば「神の視点」と言われる三人称が最良。それらをきっちり章毎に使い分ければ、読み手の混乱も少なくなります。
 この点がブレてしまうと、作者さんの持ち味である「長文なのに読ませる」という強み――その語句のテンポやリズムが損なわれてしまう結果に。
 そこは是非とも改善していただきたい。
 欲目ですが、そうすればもっと多くの方にこの作品を読んで貰える筈……!


 駄文、失礼しました。

もっと見る

2018/03/18 18:11
コメント(2)
風間幻像
風間幻像さん
【作品】悪のメソッドについてのレビュー

ネタバレ

 どうも~! いかがお過ごしでしょうか!
 2~3周お読みしましたが、周回を増すごとに発見があって理解が深まり、感動が沁みてきております。読み取ったことと僕なりの解釈を踏まえた、ささやかなレビューをご査収ください。

・良かった点
①ブラックユーモア
 所々にある、グロさ・怖さを含んだちょっとしたジョークが面白かったです。土下座の勢いで地面にめり込んだみたい(p5)とか、「銃は首ごと取り上げられる」とまで言った後で「罪にも問われる」という1ランク下の被害を付け加えるところ(p25)とかで笑いました。洋画で見かけるような濃いめのユーモアが面白かったです。
②山場の一言
 劇場でテニアが銀の弾丸を止める時の「ただあなたとの~」の台詞と演出にとても痺れました。彼女はそれまでおどけ気味で、シリアスな台詞をあまり言っていなかったため、良いギャップがあったのです。それに加えて、読み手としては大悪魔の正体についてまだ半信半疑であった(雪村をビビらせるためのハッタリにも見えました)あの時点で、この台詞によって真偽が分かったということも、このシーンの盛り上がりに繋がっていたと思います。
③モノローグ
 生意気ながら言わせて頂きますと、やはりこの、独白の描き方が、いもさんの最強の武器の1つだと思います。
 島内さんが辛い過去について独白するシーン(p92,93)が、この小説の中で一番印象的でした。このような「逆境で戦う心理描写」は、苦しくも愛しいのです。ご作品をお読みする時、僕は常にこういう場面を待っているんだと、再確認いたしました。

・ムムムな点
①説明・解説
 世界観は大変作り込まれているとお見受けしました。が、その説明をするタイミングについては、わずかながら改善の余地がある気がします。
 台詞の中に解説的な内容が含まれることがありますが、時折、1つの鍵かっこに入りうる自然な文章量を超えているように感じます。説明が親切すぎて、日常会話としてやや不自然に感じるのです。もう少しざっくり、ぼんやり、短めに、読者さんがギリギリ汲み取れるぐらいの説明だと、台詞が自然になって物語に入り込みやすくなると思います。それか、鍵かっこ外して地の文にしちゃうのがいいかもです。

コメントに続きます

もっと見る

2018/02/11 00:23
コメント(3)

いもさんのその他の作品

作品を読んだ人におすすめ

この作品が入っているマイリスト

登録されているマイリストはありません

この作品の参加イベント