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てて~short   story

小説

妄コン参加作品集

てて~short story

束砂

(10)

あなたは誰と手を繋ぎますか?

完結

15ページ

更新:2017/09/17

コメント:昨年ひっそりと綴った初短編のリメイク版となります<(_ _*)>

説明

手を繋ぐ……
簡単で、難しくて、
優しくて、暖かい─────



幼馴染みな僕と君
恋をして家族となって
重ねた時間の数だけ、僕の手は君の手の温もりを記憶する

どこにでもいる、どこにでもある、
ありふれた日常とありふれた2人

僕は君と手を繋ぐ



【あなたは誰と手を繋ぎますか?】



初めて綴った短編『てて』[リンク]をリメイクしてみました。
成長していると良いのですが……
原文の方が良かったかなぁ……

<(_ _;)>

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作品レビュー

ももたろう
ももたろうさん
【作品】てて~short storyについてのレビュー

ネタバレ

紹介文に『幼馴染みな僕と君、恋をして家族となって、重ねた時間の数だけ、僕の手は君の手の温もりを記憶するどこにでもいる、どこにでもある、ありふれた日常とありふれた2人僕は君と手を繋ぐ』
とありました。

本文を読んでいくとなるほどと思えるほど、特段の起伏や奇をてらったところは出てきません。本当に幼いころ同じ保育園で一緒だった子と小学校で同じクラスになる。
それから高校、大学と特段のことはなく時が過ぎる。
一人暮らしを始めたアパートの近くのコンビニで偶然の再会。

彼女がネームプレートを隠した訳は。
それから始まる友人を交えた付き合い。そこで、感じたものは。
他の人と仲よく笑いあわないで、他の人のことを口にしないでとなっていくこと自体が相手を意識している証拠であろう。

この辺のところが妙にすんなりと納得できる。気が付くといつも君はぼくの隣にいた。
きっとそうなんだろうな。誰だって嫌いな人の近くにはいたくないよな。
二人は、二人だけの交際に進展するが、波風は起こる。でもそれを収めるのは何時だって君の方が早い。
結婚、子育て、そして子の独立と人生の決められた道筋に従ったように時が流れる。

『僕は君といつまでもこうして穏やかに笑いあえると思っていた・・・』
定年を迎えた時に、君は病に侵されあっけなくこの世を去る。
やり残したことというか、なにもまだ二人でしていない時期に逝ってしまった。
その後の空虚。僕は君に何もしてあげていなかったという後悔。

「ありがとう」の言葉をこの世に残して、妻の待つところに旅立つ僕はきっと幸せそうな顔をしていたことだろう。

淡々と進める話の中にあって、ある種、男のエゴと女性のそれを包み込んで許すことの優しさがひしひしとにじみ出てくる、とても大切なものが描かれており、心に重くのしかかる物語でした。
手はあの保育園で一緒だったころから、ずうっと繋いでいたのかもしれない。

平凡という言葉は、本人たちにとっては何の意味も持たない、全く独立した人生であるということを思い起こさせてくれる、とても心に残る作品であると思いました。

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2017/09/23 16:20
コメント(4)

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