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Lavenderを、ただ一滴

小説

Lavenderを、ただ一滴

早川素子、雨宿りのための物語を書こう。

(3)

日々交わす挨拶と、こだまする一言。その意味を、あなたは知っていますか。

完結

14ページ

更新:2017/10/23

コメント:世界の片隅で潰れそうになっている誰かに、心を込めて贈ります。

説明

五丁目さんとのコラボ企画。
気になる彼の世界はこちら[リンク]。
――――――――――――――――――――――――――――――――
泣きたいほど辛くて、潰れそうに苦しくて。

ゆっくり、じわじわと降り積もる日々の中、
誰かの心に触れたくて、知りたくて。
自分の心を知ってほしくて、触れてほしくて。

だけど、なかなか話せないこともある。
誰しも。

誰しもあっても、自分もしんどい。

そんな誰かに響くものになっていたら、
それ以上に嬉しいことはありません。

万能の癒し効果を持つ
ラベンダーのアロマのように。

早川作品で、雨宿りをしていきませんか?
――――――――――――――――――――――――――――――――
五丁目さんにコラボ企画を持ちかけて、
私がお題を先に提案しました。
もう少し縛りが欲しいとお願いをして
いただいた案に即、了承したくせに、
せっかく二人で決めたお題に
やや変化球を加えたものになりました。

お題は、後日。
ここに載せるか、コメントのお返事などでお話ししますね。

2017.10.18
――――――――――――――――――――――――――――――――
Lavender(ラベンダー) 花言葉
「あなたを待っています」「期待」「私に答えてください」
「沈黙」「繊細」「清潔」「優美」「許しあう愛」「疑い」「不信」

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作品レビュー

またたびまる@しばらく冬眠、たまに読専
またたびまる@しばらく冬眠、たまに読専さん
【作品】Lavenderを、ただ一滴についてのレビュー

ネタバレ

髪を切る。

変化したい時、武装したい時、いまとは違う何者かになりたい時。
こと女性にとって、髪型を変えるというのは得てしてそのような時だ。

本作では、美容師である主人公が昔の同僚に髪を切ってもらうまでのストーリーが丁寧に描かれている。

かつての仕事への情熱が、肩肘を張って『頑張って』きた毎日によってすり減っていく。家での居心地のなさ、恋人とのすれ違い、仕事でのミス。ひとつひとつは致命的なダメージとはいえなくても、積もり積もれば重さで動けなくなっている。惰性という名の思考放棄は時に自己防衛でもあるのだろう。

仕事も立場も違うはずの主人公の気持ちが痛いほど分かるのは、気づけば息を詰めてページを進めてしまうのは、誰しもが持ったことのある『うまくいかない』感情を、筆者がことリアルに描いているからだろう。作中に出てくる自動巻きの腕時計を始めとした小道具も、効果的に作中の世界観を演出している。

夢を諦めて美容師を『辞められた』弘樹と、それでもこの道で生きていくと決意した主人公と。
恋人ではない、けれど確かに互いを信頼しあっている二人。
だからこそ届いた『お疲れ様』。
それは等身大の救いの言葉、なのかもしれない。
きっと疲れている心に響く一編。堪能させていただきました。

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2017/10/30 23:16
コメント(1)

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