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前髪

小説 ヒューマンドラマ

KAORU短編集(妄想時間2018)

前髪

関井薫

(4)

人を見送るというのは、思いのほか心がくたびれる。私は前髪を触った。あの頃よりずっと短い前..

完結

17ページ

更新:2018/02/17

コメント:妄想コンテスト「雪の夜」投稿作品。

説明

人を見送るというのは、思いのほか心がくたびれる。私は前髪を触った。あの頃よりずっと短い前髪だった。

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作品レビュー

haori
haoriさん
【作品】KAORU短編集(妄想時間2018)についてのレビュー

ネタバレ

こんばんは(^ ^) お邪魔させていただきました。

血という縁に縛られて、共に暮らすしかない煩わしい相手。離れられるなら一刻も早く離れたい――このお話の主人公は祖母に対して何度そう思ったでしょう。

念願叶い、祖母の傍から離れた主人公の彼女は、お話の冒頭、祖母のもとに戻ることも、顔を見て話すこともできなくなったわけですが――。

「人を見送るというのは、思いのほか心がくたびれる。」
これは表紙の説明文と本文、両方に記されている言葉です。
確かに、人を見送るということは心がくたびれる。でも、それだけではないのです。
もう二度と会えない、話すこともできない。思い出の中にしか存在しなくなった相手にはそれだけではないのです。
その人を失って初めて、その人が傍にいてくれた頃が幸せだった、とはよく聞く言葉ですが、彼女にしてもそれは同様。すぐに幸せという言葉にはたどり着かないとしても、いやもしかしたらいつまで経っても幸せだったとは思わないかもしれませんが、けれど、「そう、私だって昔あの顔を向けられたことがあったのだ。」と、この言葉も作中にあるものですが、祖母は彼女にとって煩わしい人だったとしても、それだけではなかった。少なくとも彼女はそういう思いにはたどり着くのではないかな――そんなことを思いました。

何だか的外れな方向に突っ走ってしまったような…。そんなレビューですみません(^ ^;

素敵なお話でした。ありがとうございました(*'ω'*)

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2018/02/13 21:34
コメント(3)

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