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子宮の星

小説 ファンタジー

奇想、天を動かす

子宮の星

東本良英

(1)

たった一つの子宮から全ての子供たちが生まれてくる世界

完結

68ページ

更新:2018/03/15

説明

この星では、たった1つの巨大な子宮《星母子宮》から全ての子供たちが生まれてくる。

この星の男たちの存在理由は、全ての同性との競争を勝ち抜き『星母の花婿』に選ばれる事。惑星の中心、地下深くに鎮座する大地母城にて星母の依代と交わり、次世代の子を成す事だけだった。

星母子宮堂のバグ、遺伝子のエラー、奇形児としてしか生まれ落ちないと考えられている女たちは、ただひたすら己を磨く事に一生を捧げる男たちの社会を、陰から支え機能させる奴隷としてしか存在を許されていなかった。

ありとあらゆる雑務、時間を無為に空費し、己を酷使する労働、生の終焉を先延ばしにするためだけの過酷な仕事は全て女たちに押し付けられていた。

そんな大星母《キュベレイ》のお情けで生かされている卑小で粗雑な小子宮《ラ・パパンパン》の群れの中でも、飛び抜けて醜いと評判の少女、阿藍《オラン》。

彼女は、その醜い容貌を買われて、地上で厳しい競争に勝ち抜いた選りすぐりの男たちだけが昇城を許される天空学園都市《アダム・ファクトリー》で農奴として働く事を命じられる。


大天使のように美しく魅力に溢れた男たちに蔑まれ、嘲笑われながら送る苦痛の日々。

そんな中、ただ1人だけ、阿藍に優しく接する男がいた。

それは天空学園都市《アダム・ファクトリー》の中でも1、2を争う才能を持つ美しい少年ルシウス。

次代の『星の花婿』に最も近いと評される美貌の天才児だった。

幼友達のように阿藍に接し、無邪気に肌を触れ合わせてくるルシウス。

ルシウスが花婿候補を決める最終試練を次々と勝ち抜いていく中で、阿藍は星母に対する秘めた憎悪を深めてゆく。


『世界中の産道《星母子宮堂》から、彼にそっくりな赤ん坊が生まれてくる。

別の女のお腹から生まれた、彼の子供たちに、いつか微笑みかけられる。彼の面影を宿した顔で!

そんなの、死んでも嫌!!』

母であり姑であり恋敵でもある星母に、阿藍は闘いを挑む。

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