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静かなる目覚まし人(サイレント・アウェイクナー)

小説 SF

静かなる目覚まし人(サイレント・アウェイクナー)

いずおか糀

眠り人となった天才達を起こすため、彼らの独創的な夢の中で女子高生が戦います。

休載中

49ページ

更新:2018/04/20

コメント:記憶を失い心を閉ざして生きる女子高生が、ある社会問題の救世主に選ばれ、戸惑いながらも懸命に戦い、成長する物語です。

説明

<あらすじ・ネタバレなし>
 時は22世紀。バイオチップによって記憶力を強化した強化者《クロッカー》が珍しくもなくなった時代。彼らの中に、まれに記憶力以外の能力まで高まる適合者《コンフォーマー》が現れ、様々な分野で功績を上げつつあった。だが西暦2148年8月、アメリカの適合者の一人が眠りから覚めなくなったのを期に、その他の適合者も次々と目覚めなくなってしまう。
 白雪姫症候群《スノーホワイトシンドローム》と名付けられたこの病から彼らを救う最も有効な方法は、彼らの夢の中に潜入し、本人の意識に働きかけて目覚めを促すというものだった。だが失敗が相次ぎ、次の2つの条件を満たす者でなければ、適合者を救出できないことが判明する。①強化者および適合者でないこと。②対象となる適合者の精神深度を上回る精神深度を有していること。
 精神深度とは、精神力の強さや奥の深さを数値化したもので、非強化者《ノンクロッカー》は80m~200m程度。強化者でも400m程度だが、適合者は少ない者でも3,000mに及ぶ。つまり、常人でありながら、凄まじい精神深度を持つことが、目覚まし人《アウェイクナー》となる条件であり、そんな条件を満たす者などいないと思われた。実際、各国が目覚まし人候補を探したが、見つからなかった。日本を除いては。
 日本は先進国で唯一、18歳未満のバイオチップ適用を禁じており、高校までが義務教育化されていたため、候補者を探し出すための好条件が揃っていたのだ。政府はメンタル面での健康度調査という名目で高校生を対象とした全国規模の検査を実施。それにより見出されたのが、千暁寺美咲(せんぎょうじみさき)だった。
 美咲は弓道の名家の出身。だが家族とは死別しており、叔父夫婦の元に身を寄せて都内の高校へ通っている。高校以前の記憶がないため、実の家族のことは覚えておらず、それを知りたいとも思っていなかった。いつも無気力で、自分自身には生きる価値がないと考えていた美咲だが、ある日突然現れた政府関係者を名乗る男女に連れ出され、彼らに美咲こそが目覚まし人であり、その力を貸して欲しいと説得される。自分には誰かのためになる力などないと思っていた美咲は、リスクの存在を知りながらも、協力に同意する。

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