このページのリンクアドレス

エブリスタ
Forget me 〈時空の音〉

小説 恋愛

Forget me 〈時空の音〉

moco.i

(5)

お元気ですか? その一言で始まったDMが、時空の扉を開いた。

完結

14ページ

更新:2018/05/03

コメント:超 妄想コンテスト『今も忘れない』出品してます。

説明

SNSに届いたダイレクトメール。顔も知らないフォロワーからのメールが、不思議な感覚の世界に誘う。


『お元気ですか? 私はあなたにお礼をお伝えしなくてはいけませんね。』

顔も知らない、年齢も知らない、そんなフォロワーからの一通のDM《ダイレクトメール》。


時空の扉が開いたような。





2018.4.16 スタート

この作品のタグ

作品レビュー

ももたろう
ももたろうさん
【作品】Forget me 〈時空の音〉についてのレビュー

ネタバレ

壊れた雨どいから落ちる音が一定のリズムを奏でる、なんだか物憂い日曜日の午後。

日曜日の午後、そうは書いていないけれど。
彼の関心事は、ギター。去ってゆく彼女の背中に跳ね返る声。でも彼女は振り向かない。

音楽的なスランプなのだろうか、創作というものに付きまとう。

あるDMメールがくる。一年前からのフォロワーからだという。
それが彼女からの「最後のリクエスト」、そして彼女の叶わなかった想いが明らかになる。

彼女に彼が帰って来たと錯覚させた音は、実は主人公に何かを気付かせる。

雨上がりの匂いか? どんな匂いなんだろう?

何年経ったのだろうか、肩にかけたギターの背中から聞こえてくる「パパー」の声に振り返る。そこには忘れることができない、あの時、あのこと、あの曲がもたらしてくれた幸せを感じながら、振り返って手を振る。

物語の初めには、彼女が振り向かなかったことが、ここでその逆が象徴的に表現されていた。

『雨を見たかい』(CCR)。

苦しいこと、哀しいことがあったことは忘れることはできないが、それを乗り越えた時に掴んだ幸せ。雨を知っている人にしかわからないだろう。

全編を音楽が包み込むような繊細な文体は、この作者様の領域なのだろう。
心に残るお話でした。

もっと見る

2018/04/30 10:08
コメント(3)

moco.iさんのその他の作品

作品を読んだ人におすすめ

この作品が入っているマイリスト

この作品の参加イベント