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がきあみ ―たとえ、どんなあなたでも、わたしはあなたに恋をする―

小説 ホラー

がきあみ ―たとえ、どんなあなたでも、わたしはあなたに恋をする―

くまの広珠

(3)

熊野の伝説を基にした、ホラー×小学生ピュアラブ

完結

171ページ

更新:2018/05/31

コメント:ポプラ社 ピュアラブ小説大賞の優秀作品に選ばれました☆彡

説明

6年1組に転校してきた有若宝(ありわかたから)君は、マッシュルームに似た髪型で、黒縁メガネの物静かな男の子。

休み時間はいつも、わたしの前の席で本を読んでいる。
わたしの胸の中では、苗字で「有若君」じゃなくて、下の名前で「宝君」。
しゃべったこともないけれど、わたしたちは、「ひとりぼっち」の「ぼっち」仲間。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

『小栗判官』をご存知ですか?
説経節としても有名な、紀州、熊野古道にまつわる伝説です。
『小栗判官』には色々な筋の話が伝わっていますが、そのひとつをオマージュしました。
主人公は小学六年生―――。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


こちらは、『がきあみ ―閻魔大王がわたしたちに運命のいたずらをした―』[リンク]のロングバージョンです。
前半をのばして、恋愛要素と学園要素を強めました。
後半はほぼかわりません。


*小学生にも理解できる表現を目指しています。
*話の性質上、実在する地名や史跡が出てきますが、すべてフィクションです。実在の人物、団体、場所とは一切関係ありません。

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作品レビュー

ことりはね
ことりはねさん
【作品】がきあみ ―たとえ、どんなあなたでも、わたしはあなたに恋をする―についてのレビュー

ネタバレ

 伝承話『小栗判官』を下敷きに、小学生同士の純な恋愛をていねいに綴った本作。

 まずはポプラ社 ピュアラブ小説大賞の優秀作品おめでとうございます!

 主人公の香蘭は、幼い頃、従兄弟の早矢と遊んでいるときに彼のした“あること”が原因で、憑き物つきになってしまっている。
 それが元凶となって、大昔、熊野本宮への参詣を目指し、志しなかばで挫折した人々の霊が顕現するようになる。

 彼らが現れるときまって気分が悪くなる彼女はしかし、病気というわけではもちろんなく、彼らが消えたあとはいたって普通なため、クラスメイトからは仮病を使ってズルをしている〝ズル姫〟(早矢命名)と呼ばれてしまっている。

 誰にも理解されず孤独な日々を送っていた香蘭は、『小栗判官』好きの転校生、有若宝と出会い、ようやく独りぼっちの毎日から救われる。そうして二人は惹かれ合うようになるのだが……


 憑き物つきや霊や閻魔様との契約や。

 小栗判官と照手姫の一途な恋物語を、孤独な少女香蘭と、彼女に恋をし、助けてあげたいと願いながら同時にライバル(早矢)に負けたくないと勢いあまってしまう少年宝の恋心になぞらえ、そのうえにさらに、当時とても過酷だった熊野詣とそれにまつわる狼伝説も加味して、かくして一筋縄ではいかない新感覚の児童文学が誕生した。

 ラブとホラーの合体は何と表現すればいいのだろうか?

 これからこの物語を読もうとする方は、ぜひともショートバージョン(オリジナル)から読み進めて欲しい。

 同じ話を二回読むのは億劫? まぁそう言わずに(笑)

 ショートバージョン(オリジナル)を読んでからロングバージョンを読むと、餓鬼阿弥になってしまう宝くんのキャラクター造形がかなり違っていることに気づくはず。

 それによって彼の行動がより身近に感じられ、物語がより引き締まったように感じられることだろう。

 キャラ造形に少し手を加えるだけでこんなに変わるものなのかと、大変勉強になること請け合いである。

 ショートバージョンが今後非公開になる可能性もあるので、その前にぜひ^^

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2018/07/18 14:58
コメント(2)

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