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派遣メシ友

小説 ヒューマンドラマ

派遣メシ友

白野よつは

ご飯が美味しい――たったそれだけで、人生はちょっと豊かになるかもしれない。

連載中

173ページ

更新:2018/09/21

説明

 やりたいことは大学で見つけたらいいという思いで入学した泰野陽史は、実際はやりたいこともなく、ぼんやりと日々を送っている。
 そんなとき、ふと目にした大学のアルバイト掲示板の隅っこに《派遣メシ友募集》という何やら怪しげなチラシを見つけるが、派遣先のメシ友たちは、それぞれに問題を抱えている人たちばかりだった。

 口も態度も悪いせいで妻亡きあとは近所から孤立している、ひとり暮らしの老人――桑原芳二。
 恋人が作った借金を返すためキャバクラで働いて長い派手な年増のお姉さん――須賀彩乃。
 仕事の忙しさを理由に共働きの妻に家事や育児を任せっきりにしていたツケが回り、ある日子供を連れて出ていかれてしまったサラリーマン――緒川之弥。
  母子家庭で、夜はひとりで過ごすことの多い小学生の女の子――太田茉莉。

 いくら飽食の時代と言われても、一緒に食べる人がいなければ美味しくない。《派遣メシ友》は、そんな彼らの心の隙間を〝誰かと一緒に食べる喜び〟で少しずつ埋めていく。
 やがて、タダメシを食いバイト代をもらうだけだった陽史の心にも徐々に変化が訪れて……。

 ご飯が美味しい――たったそれだけで、人生はちょっと豊かになるかもしれない。

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