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石楠花色の雨

小説

石楠花色の雨

朝餉

あなたは雨を何色に見ますか。

完結

14ページ

更新:2018/07/12

説明

夜半。音のするまま、ふと窓の外を見やると雨が降っている。それもなかなかの強さで。
こういう時に限って外に出たい衝動にかられた経験、ありませんか?
私は大体誘惑に勝てません。
いえ、いえ、勿論傘など持っては行きませんよ。

自分以外人っ子一人見あたらない真っ暗な世界。
ふらり歩いて回れば、いつも眺めている景色さえがらりと変わって見える。

街頭に照らされてスパンコオルのように瞬く水幕。
肌を舐めるように冷やす心地よい雨垂れの感触。
しとしとと健気に雨粒の弾ける音が、家々より漂う寝息すらもかき消して。
完全なる静寂を作り出す。そんなミッドナイト……

――――如何です?
これほど魅力的なシチュエイション、他にないでしょう。


そうして雨に打たれるたび、いつも私は思うのです。
このまま、この雨ともに崩れ去ってしまえたらなぁ、と。

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