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境界ノ幻視者 -The world does not end-

小説 ファンタジー

境界ノ幻視者 -The world does not end-

窓倪羊子

(3)

退廃と背徳が織りなす、ダークファンタジーライトノベル

連載中

171ページ

更新:2018/12/11

コメント:12.10第七章開始。

説明

 ヒミ ミサキは高校時代の慕わしい先輩クゼ エイリの死を機に、幻を視るだけの《幻視者》から視せることもできる《幻視使い》となった。
 自責の念から入水を試みたヒミの本性を、クゼの声が煽る。これからは欲望のために生きるようにと──
 生還するも、日常と非日常の境界の捻れたヒミの傍らには、幻視で創られたクゼがいた。
 クゼの痕跡をたどり、彼との破局の場となった橋へと向かったヒミは、13才の盲目の少年カナメと出会う。
 謎の追手からカナメを守ったヒミは、カナメの望みにより探偵カザキリ オウマのもとへ行くことに。
 カナメはオウマに囚われた兄の救出を望むが……。
 ヒミは知らなかった。カナメが世界を終わりへ導く因子をその身に秘めていることを。そしてそれは彼女の幻想を叶えてくれるのだということを。
 カナメへの欲望、終末への願望。実現を目の前に、ヒミは──
 衰退し廃墟と人の絶えた地が占めるようになった世界で、人間の幻想が相克する。
 不合理な人々の退廃と背徳が織りなす、ダークファンタジーライトノベル。


◇◆◇◆◇◆◇


 オリジナルダークファンタジーライトノベル『境界ノ幻視者-The world does not end-』となります。シリーズ第一弾という想定です。
 長編小説を書くのは初めてですよろしくお願いします。
 全十話構成。不定期更新。
 予告なく、常時加筆修正が行われます。
 作品情報等につきましては近況コメントで随時お伝えしていきます。
 コメント等いただけましたら今後の研鑽のため参考になります。
 友人ハチさんより表紙イラスト頂きました。ありがとうございました!
 文、イラストともに転載はご遠慮下さい。

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作品レビュー

栗印 緑
栗印 緑さん
【作品】境界ノ幻視者 -The world does not end-についてのレビュー

ネタバレ

サークル内企画よりお邪魔します。取り急ぎ、第一話まで拝読しました。

率直に一言で申し上げると、たいへんにミステリアスな作品だなと感じました。それが最大の魅力でもあり、良さを損なってしまっている部分でもあります。

例えば一番最初、冒頭の部分。ヒミが幻視という異能を持っていることが分かれば難しい文章ではないのですが、それが提示されない状態で初手に読むと、幻という単語の意味の広さも手伝って、非常に難解で不可解に見えてしまいます。読者としては興味をそそられると同時に、疎外感も感じてしまうことになります。

同様に、主人公のヒミ自身の行動も不可解な部分が多くあります。人の目を刺すというのはかなり特異な行動ですが、なぜそうしたのかは語られずに話が進みます。
また、クゼの部屋に侵入したシーン。我に返ったヒミは「いまならまだ不法侵入と窃盗の範囲で済む」と考えます。が、番号錠を解いても、中身を持ち去っても、その範囲から逸脱することはないはずです。読者としては、ヒミは「何に」はっとしたのだろう、と考えてしまいます。さらに、その緊張状態の中で眠り込むのも不可解です。そして、ダガーを手にして真っ先に「これは考えて振るうものだと自戒」する不思議。クゼの痕跡を追っているのに、なぜ彼がこれを厳重に管理して保管していたかを考えないのはとても不可解に見えてしまうのです。結果、せっかくの魅力的な主人公への感情移入がしにくくなってしまっています。おそらく理由があるのだと思うのですが、主人公が持っている情報を読者に開示しない、という手法は、短編では有効ですが長編ではかなり扱いが難しいかと思います。

とはいえ、それがあっても、いやそれさえ含めて、独特のミステリアスな雰囲気が非常に魅力的な作品です。現代日本風ながら、携帯電話が存在しないことが明示されていたりして、明らかに「別の」世界であることが分かります。オウマの存在から、幻視者はヒミ一人ではないこと、他にも様々な異能が存在することが示され、異能戦が楽しみになります。

そして、幻視を使った戦いの熱いこと! 頭脳戦で戦局を変える面白さは、まさに異能バトル。良くも悪くも現実に影響しない幻のクゼの傍観ぶりが、時にコミカルにシーンに花を添えますね。

先が気になる作品がまたひとつ増えました。自信をもって彼らの世界を描き切ってください。応援しています!

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2018/11/23 13:43
コメント(2)

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